金属を溶かして流動性を与え これを鋳型に流し込んで固まらせた製品を鋳物といい、その工程を鋳造といいます。
鋳物はいくつかの工程を経てつくられ、そのうち各工程の作業がきちんとされていないと良い製品は出来ません。 外観は同じ製品に見えても作業の条件が一つ違えばそれは 違う製品になってしまい、経験とアイディアのが要求され、本当に奥が深くて面白い 仕事です。 基本は下図のような工程でつくられますが、最近は製品の精度・数量・予算 その他の条件を考えあわせて最適な鋳造方法を決めています
 

 

鋳物工程
原型をつくる 鋳型をつくる 鋳型を乾燥する 鋳型を合わせる
鋳込をする

金属を炉で融解する

地金を配合する
仕上げをする 検査をする
中子つくる 中子を乾燥する    


こんな形をつくるとします。
リング
(a)のような突起部をもった木型を製作します。
これを用いて(d)のような鋳型を2個つくります。
次に(b)の木型を用いて(C)のような円柱状の砂型を製作し、(e)に示すように鋳型中にお
さめこれに注湯すれば出来上がります。
木型
中子取り
中子
(a)木 型(主型)
(b)中子取り
(C)中 子
完成鋳型
鋳型
(e)完成鋳型
(d)鋳 型


以上、簡単なかたちで中子のしくみを説明しましたが、もっとたくさん複雑なかたちの
中子を使ってつくられた昔からの仏像や現在の最先端で使われている鋳物もあります。
まさに金属と火の魔術の世界です。

かなり専門的なおはなしになりましたが理解できたでしょうか?

いもののおはなし どんな物を使ってつくるの どんな物に使われているの 会社のホームページへ